おじさん通信

 ◆ Vol.74 『雷(かみなり)に関するうんちく』

◆広辞苑的雷
 最近電子辞書を買ったので使いたくてしょうがない。そこでまず広辞苑を開いてみた。

★かみ-なり【雷】(神鳴の意)
(1)雲と雲の間,雲と地表の間に生ずる放電現象。又これに伴う音。積乱雲の内部に生じた電位差によって生ずる雷雲の生ずる原因によって熱雷・界雷・等に分ける。いかずち。渦雷
(2)雷神。雲の上にいて,虎の皮の褌をしめ太鼓を打ち、へそをとるという。かみなりさま。かみ。なるかみ
(3)口やかましく責めること。がみがみ言う事,又その人

◆雷の語源
「神鳴り」、つまり天の神が鳴らす音が語源です。神の怒りの声だという説もあります。
☆旧約聖書が書がかれかれているヘブライ語にも雷という言葉自体が、もともと「神の声」という意味から派生してきたものらしく、旧約聖書でも神と雷の関係がよく出てきます。
 その一例は「モーゼが語りかけると、主は雷鳴をもって答えられた」(出エジプト記19.19)これはおじさんも映画で見た。
 モーゼが人々を連れてエジプトを脱出する時、山で神に語りかけるシーンがありましたが、その時雷が鳴って、それが神の声だったのです。

☆雷の語源2   雷
 「神」という字のツクリである「申」のもとは、「電」の字から「雨」を除いた部分と同じ象形文字で、雷の稲妻をかたちどっている。古代人にとって、雷は理解を超えた恐ろしい現象だった。そのため、超越的存在をあらわす「神」という字にこの象形文字が使われた。つまり「神」は、雷を意味していた。

◆雷神は菅原道真と言う説 天神様の由来
 菅原道真が死んで怨霊になったあとに姿を変えたものとして、北野天神縁起などの絵巻物に描かれています。
 これに関連した話として西暦930年の6月26日に平安京の清涼殿に雷が落ち大納言藤原清貫と右中弁平希世が即死、醍醐天皇もこれがもとで病気になり崩御されました。この事件は菅原の道真の恨みだと言い伝えられました。彼の死後27年目のことです。その後、菅原道真は「天神様」として祭られるようになりました。のちに6月26日は、『雷記念日』と言うようになったとか。

◆「クワバラ、クワバラ」という呪文の謎
 昔の人は雷が鳴り出すとクワバラクワバラという呪文を唱えていました。(私のおばあさんも唱えていました)そうすると落ちないのだそうです。
 これには色々な言い伝えがありますが、以下の三つの説を見つけました。

★1.先にも述べた菅原道真が大宰府に流されて死に、怨霊が雷となったといいます。
 近畿地方に度々落雷があったのを人々は道真の怨霊のせいだと考えました。ところが、菅原家所領の桑原には一度も落ちなかったというので、桑原桑原と唱えるようになったと言います。
★2.雷がある時、農家の井戸に間違って落ちでしまい、蓋をされてしまいます。
 雷は自分は桑の木が嫌いだから桑原桑原と唱えれば二度と落ちないと約束して許してもらったといいます。
★3.三田市は昔からなぜか雷が多く、多くの家の屋根に避雷針がつけられています。ところが、三田市内の桑原という地区には、どういうわけか避雷針が全くありません。この地区には全く落ちないのだそうです。その理由はこの地に、雷にまつわる次のような言い伝えがあるそうです。
 桑原地区に欣勝寺というお寺があります。むかしむかし、この寺の古井戸にあわてものの雷の子供が、落ちてしまいました。桑原には二度と雷を落とさないと誓ったので、和尚さんは雷の子を助けてあげました。雷の子は約束を守り、桑原には雷が落ちなくなったのだとさ。
 それ以来、地名の「桑原」を呪文のように唱えるようになったのです。ここ欣勝寺にも、雷よけのお札が売られています。工事現場で働く人やゴルフ場で働くキャディーさんがよく求めるのだそうです。

●これは1)の桑原という地名と2)の雷が井戸に落ちた話の変形とのミックスですね。頭のいい欣勝寺の和尚さんの「寺起しのための創作」だろうか??(^-^;)

◆なぜカミナリはゴロゴロと鳴るのか
 「ゴロゴロ」という音は、空気の振動、つまり空気が圧縮されて元に戻ることに伴って出ます。落雷は、雲と地面の間で瞬間的に非常に強い電流が流れたものです。空気は電気が流れにくい物質なのにその中をムリヤリ流れようとするため、通り道にある空気は非常に高温になり、ピカッと光ります。高温になった空気は爆発的に膨張して、周りの空気をおしつけます。すると、圧縮された空気はその周りの空気をおしつけて元に戻り、またおしつけられた空気が元に戻ろうとして…と繰り返しながら伝わるときに音が出ます。これが雷鳴です。

★ピカッ---ゴロゴロの間が短いほど近くに落ちた
 よく、稲妻が見えてから音がするまでの時間でどれくらい離れたところに落雷したか分かる、と言いますね。これは、光と音の進む速さが違うためです。光は瞬間的に伝わりますが、音は一秒間に約340m。ですから、ピカッと光ってから3秒経たないうちにゴロゴロときたら、そこから1km以内のところに落ちたのかもしれないわけです。

◆雷がらみの言葉
★いなずま(稲妻、電)
 光の方は「いなず(づ)ま」と言いますね。文字通り稲のつま(夫)のことです。稲は雷の電光によって、天上の穀神の霊と結合し、その穂を実らせるという言いつたえから来ています。

★青天の霹靂(へきれき)
 霹靂とは突然鳴り出した雷のことです。
 南宋の詩人、陸放翁が病気になって寝ていた秋のある日のことです。好きな酒を飲み、酔った勢いで筆を走らせました。その勢いのある筆運びを、自作の詩の中で「青天、霹靂を飛ばす」と詠み、雷に比喩したのが由来だとか。

★付和雷同
 雷同とは、雷が鳴るとその雷鳴が山や谷に鳴り響き、こだまが返えることをいいます。このことから、自分に一定の見識がなく他人の意見にわけもなく賛成する(軽率にあいづちを打つ)たとえとなりました。

★雷鳥の名の由来 雷との関係は?
 ライチョウは『らいの鳥』として、西暦1200年頃の記録に残っているそうです。
 日本名で「雷鳥」と書くのは、雷よけ火災除けの鳥とか…。
 天敵から身を護るために、霧や雷雨で視界の良くないときに出てくることから雷鳥と書き、古代山岳信仰者は雷鳥を『神の使者』ともいう…。
 泣き声がゴロゴロというからではないようですね。
 雷鳥の鳴き声を聞かせてくれるサイトあり↓
 http://www3.famille.ne.jp/~ochi/raicho.html

★エクレア フランス語で稲妻の意味
 エクレアはフランス発のお菓子です。シュー皮にチョコレートやチョコレート風味のフォンダンを塗ったお菓子ですが、エクレアとはフランス語では稲妻のことです。(これは事実です)
 稲妻がはしるような一瞬の間にすばやく食べないと、上に乗ったチョコが溶けてしまうのでこの名がついたそうです。(ほんとかね、楽しいいわれですね(^-^))

★日本海側は、夏より冬の方が雷が多い。
 雷が鳴ると、きまってその後雪が降るので、「雪おこし」とも呼んでいます。これはデータ的にもほぼ事実だそうです。
 太平洋側で梅雨時に雷が鳴ると梅雨明けして夏になると言うのと逆ですね。

★北海道は梅雨がないのと同様雷もほとんどないそうです。

★雷様はなぜ虎のパンツ(褌)をはいているか?
 「おじさん、雷様はなぜ虎のパンツをはいているのですか?」という子供からの質問があり、必死になってインターネットなどで調べてみましたが、どうしても見つからず、これが一番の心残り。どなたかわかる方いれば教えてください。
 とりあえず、「それはね、雷様もタイガースファンだからですよ」と答えるしかないか、トホホ…(^-^;)